2010/07/15 07:59:27
前回では法令科目46問、一般知識14問が行政書士試験の骨子であると説明いたしました。
全部で60問ですから、なんとなくやれそうな気がしませんか?
ですが、たった60問で試験が行われると言うのが、裏を返せばこの試験の恐ろしさでもあります。
法令科目で勉強せねばならないのは、次の科目です。
1 基礎法学
2 憲法
3 行政法の一般的な法理論
4 行政手続法
5 行政不服審査法
6 行政事件訴訟法
7 国家賠償法
8 地方自治法
9 民法
10 商法・会社法
一般知識では
1 ・経済・政治・社会
2 情報通信・個人情報保護法
3 文章理解
となっています。
案外試験科目が多いのがこの試験の特徴です。
こんなに科目が多いと、一つ一つについては深い内容は出されないのではないか・・・と思われるかもしれませんが、それがそうでもありません。
民法だけでも1044条あります。
1条1条を精査しながら勉強する必要も要求される場面もあります。
読めば、おおよそのことが理解できる部分もあります。
後述いたしますが、最近の行政書士試験が以前に比べて難しくなったと言われる一番の要因は、
民法が非常に難しくなってきていると言うことだろうと思います。
以前に比べると、問題数自体も増えています。
つまり、それは、民法のウエイトが大きくなってきていることに他なりませんが、
行政書士が離婚・相続などの民事法務を扱う方が増えてきているからです。
そのような傾向を踏まえて、民法重視の傾向は更に続くと思われます。
私が、受験勉強中に古本屋で買った本には、「商法は最初から切り捨てて試験に臨め!」みたいなことが書かれていましたが、そんなことはもはや自殺行為です。(苦笑)
試験勉強をする際は、古本でやってはいけません。
コレだけはしっかりと守ってください。
法改正はもとより、その時々で試験内容も変わりますから、要注意です。
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